FX運用知識

FXの【ロング・ショート】の意味とは?エントリータイミングも解説!

FX取引を行う上で、「ロング」「ショート」という言葉が出てきます。

FXにおいてこの2つの用語は頻繁に使われる言葉になるため、これからFXを始める初心者は覚えることが必要です。

今回の記事ではFX用語の「ロング」と「ショート」の意味、上手な活用方法を解説します。

FXのロングとは

FXにおける「ロング」とは、通貨ペアの買いを意味します。買いポジションを持つことをロングポジションとも呼びます。

ロングの場合、為替レートの安いときに買いでポジションを持ちます。その後相場が上昇し、為替レートが高くなったときに決済することで利益を得ることが可能です。

米ドル/円の通貨ペアでロングポジションを保有する場合、日本円を売って米ドルを買う状態になります。

ロングの例

USD/JPY105円のときに為替相場が上昇すると予想し、買いで新規注文します。予想通り為替相場が106円まで上昇し、決済を行うと差額の1円が利益となります。

ロングは時間をかけて上昇する傾向にあります。そのため、FX初心者にとってはイメージしやすい取引方法と言えるでしょう。

ロングのエントリータイミング3つ

  • ゴールデンクロスを狙う
  • ローソク足から上昇タイミングを読み取る
  • サポートライン・レジスタンスラインを引く

FXのロングポジションを保有する際、ローソク足から上昇タイミングを読み取ることが可能です。

またサポートライン・レジスタンスラインを引くことで、ロングポジションを取れやすくなります。

ゴールデンクロスを狙うことでエントリーするタイミングを見つけれますが、具体的にどのようなポイントなのでしょうか?

ゴールデンクロスを狙う

FXのロングポジションは、短期・中期・長期の3本から構成され、短期線が長期線を下から上にクロスする「ゴールデンクロス」を見つけることでロングポジションの保有を狙えます。

ゴールデンクロスが起こると、下降トレンドだった為替相場が上昇トレンドに移行するタイミングと捉えれます。

そのためゴールデンクロスを見つけることで、ロングポジション保有のチャンスと言えるでしょう。

ローソク足から上昇タイミングを読み取る

FX取引におけるローソク足とは、始値・高値・安値・終値から形成されるチャートの表示方法です。

ローソク足の種類・位置関係を見ることで、上昇・下降のタイミングを読み取ることができます。

例えば上ヒゲ・下ヒゲも表示されていない陽線である「陽の丸坊主」や、上ヒゲのない陽線の「陽の大引け坊主」は為替相場が上昇する可能性があります。

このようにローソク足を読み取ることで、上昇タイミングを見つけることが可能です。

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サポートライン・レジスタンスラインを引く

為替チャートを見るときにサポートライン・レジスタンスラインを引くことにより、上昇のタイミングを読み取ることが可能です。

サポートラインとは安値の目安として引く線で、下降したチャートが反転した場所を参考に引くため、上昇タイミングの目安として読み取れます。

またサポートラインとは逆で、レジスタンスラインは上昇しているチャートの上げ止まりの目安として引く線です。

このレジスタンスラインを抜けた際は買いに勢いがつくと考えられるため、ロングポジション保有のチャンスと言えるでしょう。

FXのショートとは

FXの「ショート」とは、ロングとは逆の意味で通貨を売ることを指します。つまり、売りポジションを持つことをショートポジションとも呼びます。

FX取引は「持っていないものを先に売る」ことの出来る投資です。またショートでは、下降相場でも利益を狙うことができます。

ショートの場合は、為替相場の値動きを見て高いレートで売り、安いレートで買い戻すことで利益を獲得することが可能です。

米ドル/円の通貨ペアでショートポジションを保有する場合、米ドルを売って日本円を買っている状態になります。

ショートの例

USD/JPY107円のときに為替相場が下降すると予想し、売りで新規注文します。予想通り為替相場が105円まで下降し、決済を行うことで差額の2円が利益として獲得できます。

ショートでは値動きが激しく、FX初心者にとってはイメージのしづらい取引方法になります。

また損失が無限に広がる可能性もあるため、ショート取引を行う時は注意する必要があります。

ショートのエントリータイミング3つ

  • デッドクロスを狙う
  • ローソク足から下降タイミングを読み取る
  • トレンドラインを引く

ショートのエントリータイミングとして、トレンドラインを引くことでショートを狙いやすくなります。

またロングと同様で、ローソク足から下降タイミングを読み取ることも可能です。

デッドクロスを狙ったエントリー方法もありますが、どのようなやり方なのか次の項目で解説します。

デッドクロスを狙う

短期線が長期線を上から下に突き抜ける「デッドクロス」が現れたら、ショートポジションを持つチャンスとなります。

デッドクロスが現れると、相場が下降するサインと考えられるからです。

しかしデッドクロスが現れたからと言って、必ずしも思い通りに相場が動くとは限らないため過信しないようにしましょう。

ローソク足から下降タイミングを読み取る

ショートポジションを保有するタイミングとして、ロングと同様でローソク足からタイミングを読み取ることが可能です。

大幅に上昇した後に下降して上部分にヒゲが表示されている「上ヒゲ陰線」や、下ヒゲのない陰線である「陰の大引け坊主」といったローソク足の形を読み取ることでショートを狙えます。

上記内容のローソク足は下降の強いローソク足のため、ショートポジション保有の目安にしやすいです。

このようにローソク足の形を覚えておくことで、上昇・下降タイミングを読み取れることもあるため覚えておきましょう。

トレンドラインを引く

ショートポジションを持つ際に、トレンドラインを引いてタイミングを見つけるやり方があります。

トレンドラインはローソク足のチャートの高値同士・安値同士を結んで自らが線を引く方法です。

トレンドラインを引くことで今後のトレンドを読むことができます。

下向きのトレンドラインが出来ていればショートポジションを持つチャンスになるため、現在のトレンドを読みたい場合はトレンドラインを利用しましょう。

まとめ

今回はFX取引におけるロング・ショートについて解説しました。

FXにおけるロングとは、通貨ペアの買いを意味します。また買いポジションを持つことをロングポジションとも呼びます。

反対にショートとは通貨ペアの売りを意味し、売りポジションを持つことをショートポジションとも呼びます。

ロングポジション・ショートポジションともにローソク足の形から上昇・下降タイミングを読み取れるため、形を事前に覚えておくと便利です。

ゴールデンクロス・デッドクロスを用いることで相場のトレンドを読むことも可能なため、取引する際はぜひ利用してください。

またサポートライン・レジスタンスライン・トレンドラインを自ら引くことでも、トレンドを読むことができます。

自身にあったやり方でロング・ショートポジションの保有をしていきましょう。