FX基礎知識

FXの【pips】とは?投資効率を高めるためにはpipsが関係している

FX取引では、通貨ペアの表す数字を「少数点以下」で表示します。

pips(ピップス)は、FX取引で少数点以下を示す単位です。

また、日本で使用される円は1の位までを使用します。

しかし、FXでは少数点以下の数値まで表示されている投資です。

そのため、小数点以下を表す言葉としてpipsが使用されています。

以下では「pips」が取引のルール設定の際にも関わってくることも解説していきます。

\YouTube動画でも「pips」について解説しています/

FXのpipsとは

FXでは、通貨単位を表すときに「pips(ピップス)」が使用されます。

FX取引は、違う国同士の通貨を交換する取引です。

そのため、共通の通貨単位としてpips(ピップス)が用いられます。

また、FXの通貨表示は、基本的に「日本円」と「ドル」の数字です。

日本円では、1以下の単位を「銭」で使用されます。

ドルでは、1以下の単位を「セント」で使用されます。

日本円とドルをpipsに変換した場合は、以下の通りです。

  • 「円」:1pips=1銭=0.01円
  • 「ドル」:1pips=0.01セント=0.0001ドル

「円」と「ドル」では、pipsの数える少数点の位置が変わってくるため注意しましょう。

pipとpipsの違いは単数系と複数形の違い

「pip(ピップ)」「pips(ピップス)」は、単数形と複数形の違いです。

英単語では、2以上になると複数形で表示されるため語尾に「s」を付けます。

FX取引では、基本的に1pips以上変動します。

そのため、基本的には複数形での使用が一般的です。

単数形の場合は、1pip(1ピップ)と数えます。

2以上の複数形になった場合は、2pips(2ピップス)と数える必要があります。

FX取引は、海外発祥のため使用される言葉はほとんど英単語です。

そのため、FXの言葉は基本的に英語が使用されていると覚えておきましょう。

FXの通貨ペアが表示している数値には共通点がある

FXで使用する通貨ペアには、2か国の通貨が組み合わせられています。

しかし、数字が表示されているのは、どちらの国の数字が表示されているか気になる方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、FXで表示されている通貨は右側に表示されている国の通貨です。

以下の表で記載されている数字は、例として表示させています。

USD/JPY 108.261(円で表示されている。)
EUR/USD 1.20575(ドルで表示されている。)
AUD/JPY 77.095(円で表示されている。)
AUD/NZD 1.05135(ドルで表示されている。)

※数値は現在の為替レートの数字ではありません。

通貨ペアが示している意味は、通貨交換の時にいくら必要か示しています。

たとえば、上記の表のUSD/JPYでは1ドル交換するためには「108.261円」で交換可能です。

EUR/USDでは、1ユーロ交換するためには1.20575ドルで交換可能を示しています。

通貨ペアの見方は、勘違いしないように注意しましょう。

pipsの具体的な見方

「pips」は、基本的に「円表示」「ドル表示」の2種類です。

そのため「pips」を数える少数点の位置も変わってきます。

「円」と「ドル」のpipsを数える少数点の位置は、以下の通りです。

円は少数点第2位から数える

「108.000→108.040」と変動した場合は、「4pips」変動したとなります。

ドルは少数点第4位から数える

「1.20000→1.20050」と変動した場合は、「5pips」変動したとなります。

上記をまとめた場合は、円が絡んでいる通貨は「少数第2位から1pipを数える」

米ドルが絡んでいる通貨は「少数第4位から1pipを数える」と覚えておくといいでしょう。 

投資効率は獲得pip数で把握できる

投資効率は、獲得したpip数が多ければいいと判断されます。

なぜなら、獲得しているpip数で取引の内容や質が変わってくるからです。

具体的に2人のトレーダーを比べて解説していきます。

2人のトレーダーの取引結果は、以下の通りです。

Aさん 10万通貨で取引して100万円の利益を獲得。

獲得pip数:10pips=100万円÷10万通貨

「10pips」の変動で100万円の利益を獲得。

Bさん 1万通貨で取引して100万円の利益を獲得。

獲得pip数:100pips=100万円÷1万通貨

「100pips」の変動で100万円の利益を獲得。

AさんとBさんは、同じ100万円の利益を獲得しています。

加えて、取引に使用した通貨単位は「Aさんが10万通貨」「Bさんが1万通貨」です。

しかし、利益が同じ100万円でも取引通貨単位が異なると獲得pips数も異なります。

結論は、投資効率がいいのはBさんです。

なぜなら、Aさんより少ない取引通貨単位でAさんより、pips数を獲得しているからです。

獲得したpip数は、以下の計算式で計算できます。

▼獲得pip数計算式

利益÷通貨数=獲得pip数

FX取引をしたときは、獲得したpip数を計算して投資効率の確認をしましょう。

利益幅と損失幅を設定して取引をルール化

FX取引では、取引終了を自らおこなわなければいけません。

そのため、利益幅の設定と損失幅の設定が必要です。

利益幅とは、保有している取引が設定した数値に達したら利益確定をする幅です。

加えて、損失幅とは保有している取引が設定した数値に達したら、損切りをする幅です。

為替相場は、時間ごとに変動し続けます。

そのため、上昇して利益が増える可能性もあります。

しかし、為替の変動によって逆方向へ動くと損失を抱える可能性もあります。

利益幅の設定と損失幅の設定は、具体的に以下の通りです。

利益幅設定の例

pip数を15pip獲得できる状態になったら利益確定する。

損失幅設定の例

pip数が10pip下降した地点で損切りする。

上記の設定は例になります。

FX取引の内容によって設定を変えられるため、自分に合った「利益幅」「損失幅」の設定をしましょう。

まとめ

今回は、pipsについての解説をしました。

今回の記事をまとめると、以下になります。

まとめ
  • 円が絡んでいる通貨は少数第2位から数える。
  • ドルが絡んでいる通貨は少数第4位から数える。
  • 投資効率には獲得したpip数が関係している。

FXで使用する通貨の数字は、基本的に「円」と「ドル」です。

FXは海外発祥のため、共通単位として「pip」が使用されます。

基本的には、2pips以上の通貨変動が起きます。

そのため、使用するときは「pips(ピップス)」と表現しましょう。